4歳からドッツカードを始めた6歳児が2年経ってどうなったか
ドッツカード、やってみたいけど効果があるのか心配ですか?
ドッツカードについては、世の中いろいろな意見がありますが、実際に取り組んだ成果に勝るものはないですよね。
この記事では、ドッツカードの効果について詳しくご説明したいと思います。
記事の後半では、4歳からドッツカードを始めた6歳児が2年経ってどうなったかということについてもご説明しているので、ぜひ最後までお読みください!
ドッツカードとは
七田式のホームページでは、ドッツカードについて、次のように説明されています。
カードにある点を、英語で「ドッツ(dots)」と言います。この点がランダムに印刷されたカードを「ドッツカード」と呼びます。このカードをお子さまの目の前で見せてあげることで、数の力を伸ばすことができます。
簡単に言うと、数字の代わりに点(ドッツ)が印刷されたカードを、数字を読み上げながら、フラッシュする(子どもの前で高速でめくって見せていく)ものです。
見せるときに大事なことは、速く見せることです。なぜなら、速く見せることで、思考を介入させず、視覚的に働きかけるためです。
つまり、視覚を司る右脳を積極的に使うということです。
幼児期に右脳を使うことで、複雑な計算も簡単にできるようになるということです。
嵩の感覚が身につくことがポイント
右脳の活性化というと漠然としていてよく分からないですよね。
ここでの大事なポイントとしては、「数という概念をイメージすることができるようになる」という点です。
つまり、「嵩の感覚が身につく」という点がポイントです。
数というのは、意味合いであると同時にイメージです。
例えば、「1」というのは、「1つある」という意味であると同時に、「1というボリーム」、つまり「嵩」として捉えることができます。これがイメージということです。
ここがとても重要です。
つまり、算数というと、ひたすら筆算の練習をしたり、九九のように記憶するものと感じている人もいるかもしれません。
しかし、足し算を例にすれば、「1+1=2」というのは、「1つと1つを合わせると2つになる」という意味合い、あるいは論理であると同時に、ボリューム(嵩)としてイメージすることができるものです。
この嵩の感覚を持つことが非常に大事です。
そうしないと、算数が単なる記憶になってしまうからです。
この嵩の感覚を身につける上でドッツカードが非常に重要と考えています。
しかも、この感覚を身につける上で、なるべく早く始めることが有効です。
この点については、別記事でご紹介していますので、興味のある方はご覧いただければと思います。
嵩の感覚を身につけると計算が記憶にならない
嵩の感覚を身につけることで、計算は、「訓練」や「記憶」ではなく、イメージになります。
「1たす1は」と聞くと、頭の中に数のイメージが思い浮かぶわけです。
これは九九を例にすると分かりやすいと思います。
「くくはちじゅういち」と聞くと、文字通り、頭の中に、9のまとまりが9つイメージされるということです。
もう一つイメージということの例を挙げましょう。
繰り上がり計算を例にすると、「8たす6は」と聞くと、頭の中に、8つと6つがイメージされて、即座に14だと分かるということです。
8たす6くらいであれば、記憶してしまっていたり、繰り返しの訓練によって即答することもできるかもしれません。
例えば、さくらんぼ計算のやり方であれば、まず、10を作るために、6を2と4に分けて、最初の8と2を足して10を作り、合わせて14になるという計算を瞬時にすることもできるでしょう。
しかし、嵩の感覚が身についていると、そんな面倒な計算をしなくても、8と6は14になるわけです。
ドッツカードの効果
さて、ドッツカードの主な効果についてご説明してきましたが、より具体的には、2つの効果があります。
計算が早い、暗算ができる
ドッツカードの効果として、ドッツの集まりを見て、感覚的に「大体何個」ということが分かるようになります。
これが嵩の感覚が身につくということです。そして、この感覚が身につくと、計算が早い、頭の中でイメージできるので暗算ができる、というところに結びついていきます。
空間認識ができるようになる
もう一つの効果として、空間認識ができるようになるという効果があります。
これは、全体を把握するという能力です。
ドッツカードでは、高速でドッツカードを見ることによって、一つ一つのドットを見るのではなく、全体を一瞬で把握する能力が身についてきます。
これによって、空間認識能力が高まるのです。
この能力はスポーツでも大事な能力です。
例えばサッカーで、ボールをどこにパスすべきか、どこへ動くべきかというのは、全体を把握できていないとできないことだからです。
4歳からドッツカードを始めた6歳児が2年経ってどうなったか
さて、タイトルの4歳からドッツカードを始めた6歳児がどうなったか、です。
結論から言うと、小学1年生で習う「量」や「図形」の問題はスラスラ解けました。
具体的には、くもんの小学ドリルの算数の「数・量・図形」のドリルは問題なく解けます。特に量や図形の問題はパッパッパッと解いていく感じです。
「量比べ」などは、感覚で答えが分かってしまう感じです。一瞬で判断してしまうので、親の方が驚いてしまうくらいです。
これは、嵩の感覚が身についているからこそであり、まさしくドッツカードの効果です。
最後に
最後に今回の内容をおさらいしますと、
- ドッツカードは嵩の感覚を身につけることができることがポイント
- 嵩の感覚を身につけると、計算が記憶にならない
- なので、計算が早い、暗算が得意になる
- さらに空間認識能力が高まる
- 4歳からドッツカードの取り組みを始めた6歳児は量や図形の問題がスラスラ解けてしまう
いかがでしたでしょうか。
計算能力の基礎は記憶ではなく嵩の感覚です。その育成のためにドッツカードは効果的ということが分りました。
ドッツカードの取り組みはなるべく早く始めた方が効果的です。
ドッツカードを始まるか悩んでいる方に、この記事が参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!