医療費控除と寄付金控除で注意すること
医療費控除や寄付金控除を実際にやってみると、いろいろと疑問点が出てきます。
ここでは、その中でも、注意すべき点をまとめました。
(国税庁ホームページより)
◾️確定申告書の作成方法
確定申告書は、自宅でもインターネットで作成できるようになりました。
入力は、確定申告入力ページが便利ですが、色々と気をつけるとことがありますので、ポイントを押さえていきたいと思います。
→いきなり入力するという人はこちらから。
(国税庁ホームページ)
◾️入力するときの疑問点
◯疑問1
市(区)からの還付をまだ受けていないものがあるけど、還付を受けるまで申告できない?
市や区から医療費の還付を受けるような場合はどう入力したらよいでしょうか?
還付の有効期限は2年あったりすると、申告時には還付手続きすらしていない場合も考えられるからです。
国税局に確認したところ、還付金は、還付を受けている、いないに関わらず「見込み」で計算するようにとのことでした。
◯疑問2
じゃあ、その還付額(助成額)はいくらなの?
還付額や助成額は、市や区のホームページで公表していると思います。
例えば、以下のように、上限額を示していたりするので、実際に支払った金額と助成上限金額を比較して、少ない金額が助成額(還付金)になるということになります。
(東京都の例)
ある区の妊婦健診の例です。つぎの金額を上限とし、上限額に満たない場合は、実費を助成します。
上限額は、年度により変更となる場合があります。詳しくはお問い合わせくださいとのことです。
(平成31年4月1日以降の受診)
・妊婦健康診査1回目(水色の受診票)10,850円
・妊婦健康診査2回目~14回目(黄色の受診票)5,070円
・妊婦超音波検査1回(白色の受診票)5,300円
・妊婦子宮頸がん検診1回(桃色の受診票)3,400円・新生児聴覚検査(対象児1人につき)1回3,000円
■提出方法に関する疑問点
◯疑問1
ホチキス止めするの?
提出するときに、ホチキス止めした方が良いのではないかと思いますよね。
◯疑問2
1年分ずつ封筒に入れるのか?
まとめて入れて構いません。
なお、時間外窓口に提出する際は、封筒には表も裏も何も記入しなくて大丈夫です。
税務署の受付印の押した控えが必要ならば控えも一緒に同封し、切手の貼った返信用封筒を同封してください。
そうすれば受付印を押した控えを返信用封筒に入れて返信してくれます。
重さをきっちり計り、重さにあった切手を貼らないとと料金不足で税務署からの返信に時間がかかります。注意してください。
(知恵袋)
■寄付金控除に関する疑問点
◯疑問1
ふるさと納税で「寄付証明書」が送られてきますが、それ以外の寄付ではどうしたらよいのでしょうか?
確定申告を行うに当たり、寄附したことを証する書類が必要になると思いますが、どのような書類を用意しておけばよいでしょうか。
寄付等の内容によって変わってきます。以下をご覧ください。
↓これらの寄付等は、この書類だけで大丈夫です。
1)県災害対策本部や義援金配分委員会等が発行する受領書
2)日本赤十字社等が発行する受領証又は募金団体の預り証
↓これらの寄付等は、この書類に加えて、募金要綱などを保存しておくよう指示されています(下の※)
3)郵便振替で支払った場合の半券(受領証)(その振込口座が義援金の受付専用口座である場合に限ります。)
4)銀行振込みで支払った場合の振込票の控え(その振込口座が義援金の受付専用口座である場合に限ります。)
※ 3)4)の個人の寄附者が確定申告をする際には、募金要綱、募金趣意書、新聞報道、募金団体のホームページの写しなど、義援金を振り込んだ口座が義援金の受付専用口座であることが分かる資料を、郵便振替で支払った場合の半券(受領証)や銀行振込で支払った場合の振込票の控えと併せて、確定申告書に添付又は確定申告書提出の際に提示してください。
法人の寄附者につきましては、書類として保存しておいてください。
(国税庁ホームページ)
税務署に行ってから書類がないとか、書類を追加で書かないといけないということのないように、事前の準備をしっかりして、申告に臨めると良いですね。